魚強 」とは、何ですか?

と、最近よく釣り場や街中で聞かれる事が多いのでこのページを作りました。
ずばり「魚強 」とは、GT つまりロウニンアジを意味する私の考えた造語であります。
なぜ、そんな造語を作ったかというと、
”SALT WORLD”にイレギュラー連載している「ロウニンアジへの思い」という
私の余りにも強いロウニンアジへの思いをつづった文中に
和名 ’ロウニンアジ’ 英名 ’Giant Trevally ジャイアント トレバリー’を表す造語として「魚強 」という字を造り、
連載のタイトルを「魚強 への思い」と記しておるのです。

個人的な思い入れやイメージで
魚の名前を表すことを許されるなら、私はロウニンアジへの思いを
「魚へんに強い」と書いて表現したい。
魚強 」を釣るために身体を鍛え、
魚強 」を釣るために技術を磨く。
他人の作った価値観には興味もない。
あくまでも、私の人生にライフワークとして乗っかってきたこの思いに対して
力と生き方の強さだけではなく、人生のライバルとして惹きつける強さに対して、
尊敬の意味を込めて単純明快な命名をしたいのだ。

 
SALT WORLD 連載 第1回目 Vol.20 の文章より抜粋

 

 

魚強 ” はサウスタイムスの登録商標です。商標第4650608号

連載 第1回目 「魚強 への思い」


魚を表す一文字漢字は非常にたくさんある。

特に魚へんで表現されている事が多い。


お寿司屋さんの湯のみ茶碗にはさかな漢字がたくさん描かれており、

それを眺めているのは非常に楽しくあり、難解不落な読み方を

攻略出来た時には、なるほどと感心させられる事が少なくない。


魚へんに弱いと書いてイワシと読む。


先人たちは見た目のイメージや強い思い入れによって魚の名前や書き方を作ったのだと思う。


それこそ、その当時採れすぎる程にたくさん海にいたイワシのすぐにしんでしまう弱さや、
手で触るともろくあっけなく剥がれ落ちるウロコ、はたまた弱肉強食の中、
魚類ではその底辺に位置しピラミッドの土台をしっかりと支えられる”弱さ”が鰯の漢字の由来であろう。


実に上手く表現されているではないかと思う。


字に思い入れやイメージを表現するという事は当たり前であるが
解りやすく親しみやすく美しいと私は感じる。


思い入れという意味で、私も提案したいのだが私はロウニンアジ、
特に大型のロウニンアジに心底惚れこんでおりこの魚を釣るために人生を

かけていると言っても過言ではない。
その思いは昔人に負けていないと思う。


そこで勝手ではあるが一文字漢字でこの魚を「魚強 」と書いて

大型ロウニンアジを表現するようにしたい。


魚強 」を釣るために日々自分の体力を磨き、技術を磨き、イメージを磨き、
タックルを磨き、メンタルを磨いている。


全て必要なものだけとりいれ、要らないものを淘汰していく、
純粋にをキャッチする事だけを求めているからである。
当然他のアングラー達とも考え方などのギャップも少なくない。


私は他の人が決めたルールなどで釣りをする気は全くなく
記録を申請するなどの考え方も大嫌いである。


私にとって釣りとは魚を釣る事、つまり魚との戦いが最も重要であり戦いの後リリースするのだから
できる限り生き残れる確率が高くなる様、力の限り全力を尽くしたい。


釣りは人間対人間の戦いではなく魚との戦いなのである。
他の人と戦いたいのであれば他のスポーツをすればいいだけの事である。


まして釣りにクリーンファイトなどというものは到底存在しないものだと思っている。
釣りをするという事はエゴだと思う。水の中では針にかかった魚が血を流し、
わめきながら逃げ惑っているのである。


それを楽しいと感じるのが釣りというものなのだが、
目に見えない部分を見えないまま感じないままではなく強く受け止めるために
強いタックルを使い魚の鼓動が感じられる程、より魚と一体化出来るようになる事が大切だと感じる。


それは大魚、特に「魚強 」を釣りあげる事に直結し自分のルアーにコンタクトしてきた魚は

全て何が何でもとりたい。

そして夢を繋げるためにいい状態でリリースしたい。

 

ここまでの事を思いだけでなく達成するには統合的な強さというのは必要不可欠なのである。


私の人生にライフワークの全てとしてのっかってきたこの思い。
今年32歳になり体力の下降線を感じ、ベストの状態で釣りが出来る時間は

あとわずかである事を知り、残された時間に非常に焦りつつある今日この頃、
その思いは反比例により大きく強くなり頭の中にこだまの様に反響し、
大きく大きく育っていく。


その思いがイメージとなり私の中で巨大ロウニンアジは「魚強 」となったのである。
力の強さと生き方の強さだけでなく、私の人生のライバルとして惹きつける強さに
尊敬の意味も込めて単純明解にして魚へんに強いと書きロウニンアジと呼びたいのである。

 

魚強 」よ強くあれ。

 

 

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