モンゴル(2008/08/28〜)

モンゴルへタイメン釣りに行ってきました。

日本から同行したのは
シマノ社の人見氏とカメラマン廣田氏と私の3名でした。

ソウル経由で
モンゴルの首都ウランバートルに到着した記念にパチリ。

ウランバートルに到着したのは夜でした。

ホテルで1泊して釣り場までヘリコプターでの移動になる為、
翌朝、空港へ訪れるとちょうど同じくらいのタイミングで
大相撲がモンゴル巡業しているタイミングとかち合っていたため、
我々が日本人だと言うことで、
何か特別なほどに、歓迎ムードを味わえた。

モンゴルの新聞も1面は”スモウ”一色であった。

やはり多くのモンゴル人力士の活躍は
モンゴルの人々にとっても、
非常に興味深い関心ごとのようである。

この元軍用ヘリコプターが
我々アングラーがチャーターしたヘリコプターである。

このヘリコプターに十数名が乗り込み、
2箇所のキャンプ地を目指し飛び立つのである。

ヘリコプターの機内はこんな感じである。

意外と広い。

十数年前にサハリンで乗ったヘリコプターは
もっと全然ちっちゃく、
もっと全然ガタガタのボロボロだったので、
かなり意外な感じがした。

ヘリコプターが飛び立つと機内はかなり自由な感じになってしまい、
いきなり酒盛りが始まった。

この日初めて出会ったチェコの人に酒を勧められる廣田氏。

しばらくすると酔っ払ってしまったのか
床に寝てしまう人が居た。

めっちゃ自由にもほどがあるのである。

ヘリから見下ろした風景。

 

広い台地に大キャッチな雲の陰がゆっくりと流れ進んでいく。

こういう広さを感じる風景がたまらなく好きなのである。

山と川と草原。

海は無い。

町も無い。

 

川が自由な感じでグリグリ草原を削って行ってる。

4時間ほど飛んだところで
一度給油の為に国内線の飛行場に立ち寄った。

ここから更に2時間飛んだ所に
我々の目的地であるキャンプ地があるらしい。

後ろから見たヘリコプター。

意外なほどデッカイ。

コックピットもちょこっと覗かせてもらいました。

シートベルトの金具はアルミの削り出しでした。

かなりカッコイイ。

いよいよキャンプ地に到着。

ここが我々のベースキャンプ地である。

次々と食料や荷物、釣具をヘリコプターから降ろす。

かなり味のある車発見。

 

後々この車が大活躍してくれることを

この時には知る由がなかった。

看板。

このキャンプ地の名前や説明が書かれているのであろうが、
読めない、解からない。

前入りのアングラーがフライでキャッチしたグレーリングが
部屋の前にぶら下げられていた。

何かめっちゃカッコイイ。

この日の晩御飯に
このグレーリングが1皿として出されたのだが、
めっちゃ旨かった。

このグレーリングの人の隣が
我々日本人チームの部屋でした。

部屋の中はこんな感じ。

結構かなり広いのである。

ここがこのキャンプ地のメインの建物。

ここにキッチン、食堂、シャワールーム、
スタッフルームなどなどがある。

残りの人々を乗せ
ヘリは次のキャンプ地へと飛び立っていった。

このティンギスリバー下流に向かい
40kmほどのキャンプ地目指し

飛び立って行ったのである。

じっくりティンギスリバーを見下ろしてみる。

当たり前だがかなりいい川なのである。

食堂の中には歴代アングラーの勇姿が飾られていた。

こんな写真を見たらやっぱり

すぐ釣りに行ってしまうでしょう。

さっそく人見氏がかけた。

 

結構デカそうである。

ランディング成功。

いきなりめっちゃ凄いのである。

いきなり90cmオーバー。

97cmのタイメンであった。

 

私は始めて見るこのサイズのタイメンに

しばし感動である。

それにしてもめっちゃカッコイイ魚である。

人見さん流石なのである。

インスピレーションで選び、持ち込んだ
ラパラ社の新しいスイムベイトでの釣果であった。

その後、私のトップウォータープラグに

2回ビッグバイトがあったが、
2回とも乗せることが出来ず、夕暮れを迎えた為、
初日の釣りは終了となった。

と、言ってもモンゴルはかなり北に位置するため、
夏は白夜とは言わないが、日照時間がかなり長く、
この時点でPM11時頃である。

つまり、日照時間がとても長くていっぱい釣りが出来るのである。

モンゴル2日目

明けて翌朝、完全に予想の範ちゅうを

遥かに越えてしまったこと、
いわゆる想定の範囲外の出来事が起こってしまった。

ナント、ウエーダーが完全にバキバキに

凍りついてしまったのである。

いくら標高が高いと言えど、
8月の北半球でウエーダーが凍ってしまうほど

寒くなるというのは私の経験上、

考えられない出来事なのであった。

これまで6月~10月までフルシーズン

アラスカに滞在してみたり、
アラスカやカナダの山岳地帯に度々訪れた経験から、
9月の後半以降じゃないとウエーダーが

凍ってしまうような経験は一度もなかったのである。

やはりモンゴルはすんごい内陸気候であり、
標高2000m近いエリアは想像以上に

厳しいのである。

当然、気温も水温も想像より遥かに低く、

むっちゃ寒い。

あまりの気温の低下により、
川からはすぐ目の前が見えないほどの

霧が立ち昇っている。

しかしそんな事は当然関係なく、

釣りを始める我々であった。

朝日が出る頃には、大地も川も温められ、
上昇気流により、霧も消え去っていた。

とても美しい1日の始まりなのである。

このティンギスリバーは
とても大きく、優雅で美しい川なのである。

釣りをしているすぐ後ろには、
放牧の動物達が草を食み、
水を飲みにくるのである。

ベースキャンプから5kmほど下流に下った所にある

支流で釣りをしていると、
ウシや山羊をコントロールしている人と出会った。

馬にまたがり、腰にライフルをぶら下げていた。

馬で川を横切る。

何かスゴイ。

私のこの旅での最初の獲物はグレーリングであった。

このサイズのルアーを襲ってくるとは
見かけの割りにかなり獰猛な性格をしている。

まわりに誰も居なかったので自分でパチリ。

タックルと一緒にもう1枚パチリ。

20年前にユーコンで釣ったぶりに釣ることの

出来たグレーリングは、
サイズは大きめだが、背びれが少し短い。

そして尻尾の周りがめっちゃ赤いのである。

そういえば、タイメンの尻尾も

まっかっかであった。
この辺りの魚は何故か尻尾が赤いのである。

いたる所に、動物のウンコが落ちてて、
いたる所に、マッシュルームが生えていた。

釣り歩いていると廣田氏と合流。

フライで見事グレーリングをキャッチ。

しばらく廣田氏の釣りを見学していると
次々にグレーリングやレノックをキャッチしていた。

今回の我々のガイド役であり、
フィッシングキャンプのオーナーの息子である
ピーターがスピナーでグッドサイズのレノックをキャッチ。

リリース。

流石に魚の扱いは完璧である。


ここでのフィッシングシステムは
基本オールキャッチ&リリースで
タイメンに関してはオールリリースが

義務付けられているのである。

モンゴルの草原の土台には
このコケ類の植物の群生から成り立っている。

つまり低灌木の原生林。

ここまで草原が育つのにそれはそれは

恐ろしい年月がかかっている。

壊れてしまうと二度と取り戻せない豊かな大地なのである。

繊細なものほどやはりすごく美しい。

草を食むウシ。

モンゴルの住人達は大地と草のバランスを考え、
十分再生が可能なうちに次から次へと
放牧している動物達を移動させている。

生活自体が動物中心であり動物の糞なども

何も無駄にしない。

長年かけてあみ出したモンゴルならではの
豊かで贅沢な暮らしをしている。

ヤク。

このヤクの肉もメッチャ美味しい。

ただ、放牧もバランスの上に成り立っているものであり、
家畜の数が増えてしまうと
バランスは簡単に崩れてしまうのである。

日本で普段当たり前に手に入れれる便利さ豊かさは、
実は幻に程近いことなのだと釣りに行き、
大きな自然に触れることによって
改めて認識させる事があまりにも多いのである。

そんなことを思いながらありがたい昼食にありつく。

大きなパンとチーズとレバーの缶詰と

オイルサーディン。
何となくハイジの気分なのである。

この日の夕方もベースキャンプの下で
人見氏がラパラ社の新しいスイムベイトで
90cmほどのタイメンをキャッチ。

 

めっちゃエエ笑顔である。

めっちゃ羨ましい。

2日目使用タックル

ロッド スミス  マグナムハスキーKOZ  MH-69H/KOZ
リール シマノ カルカッタコンクエスト300
ライン モーリス アバニ GTマックス  7号(90lb)
リーダー モーリス ナイロンショックリーダー 90lb
ルアー ガンクラフト ジョインテッドクロウ
ハリ (フロント)デコイ ソルトウォーターBIG#4/0 (リア)#3/0
偏光グラス ZEALネオキールフレーム+TALEXアクションコパーレンズ

モンゴル3日目

明けて翌日、
この日は1泊2日で約20km下流のキャンプまで移動し、
挑戦することになった。

キャンプの皆が見送ってくれました。

荷物と人見氏、廣田氏2名はこのカヌーで移動。

私とピーターは徒歩で移動することとなった。

山も森も越えてどんどん下っていく。

標高が高いため、
高地トレーニングしてるようなものなので、
なかなかしんどいのである。

途中で野生のクランベリーを見付けたので
ビタミンの補給をする。

が、歩かずに一箇所にとどまっていると、
蚊の猛攻にあってしまうので、
早々に退散する羽目になってしまう。

 

 

どんどん登り、どんどん下る。

途中の支流が合流している付近の大きな川の曲がり付近で、
ボートチームと合流。

少し、釣りをしてみることとなった。

合流付近の少し下流で、とうとうやりました。

タイメン自己記録を大幅に更新する
124cm、45lbのビッグタイメンを

キャッチすることに成功しました。

このイカツイ顔つき、極太のボディー、

たまらないフォルムである。

めちゃくちゃカッコイイのである。

凄い浅い瀬のめちゃめちゃ水流の速いエリアでヒット。
2mほどのハイジャンプを4回繰り返し、
1km~1.5kmほど下流に下られた。

フッキングの位置がこの位置だったため、
全然寄せることが出来ず、めちゃめちゃ苦労したのである。

しかも、一人で釣りをしていた為、
ランディングも一人でしなければならなかった。

このサイズの魚は何が難しいって、
ランディングする事が難しいのである。

100lbのボカグリップを持っていって

本当によかったのである。

ランディングに散々苦労したが、
どうにかこうにかランディング成功し、
この魚を連れてまたゆっくりと2kmほど川を上流に歩き、
皆と合流し、写真を撮ってもらいました。

とにかくメッチャメチャ嬉しいのである。

私の名前が付いている竿、

マグナムハスキーKOZ69で、
キャッチできたこともまた格別な喜びなのである。

 

 

今までのタイメンの自己記録が60cmほど
(15年ほど前にサハリンでキャッチ)だったので
ダブルスコアーで記録更新に成功。

このサイズのタイメンを釣りたくてのモンゴル釣行だったのである。

大感激でもう1枚パチリ。

この釣行で4日目にして
私のファーストキャッチがこのタイメンであった。
現時点でタイメンボウズは

私だけになってしまっていた。

一発大逆転である。

気分は超ハイテンションなのでした。

次は人見氏がかけた。

楽々あがってきた。

レノックであった。

オーストラリア製のディープダイバーでの

キャッチであった。

そうこうしてるうちに

大雨が降ってきた。

釣りをやめ、急いでキャンプまで

移動することとなった。

移動中、キャンプの間近くで、

クマのウンコを発見!!

やっばい!!やっばい!!

雨がやんだ一瞬を狙いちょこっとフィッシング。
ピーターのライトタックルを借りてトライ。

一撃でレノックをキャッチする事が出来ました。

スピナーだと小型の魚が超イージーに釣れる。

次のキャストでもヒット。

グレーリングでした。

小さいタイメンも次々と釣れてくる。

こんなに居たんですねって感じである。

レノック。

ボディーはトラウトだが、

ニゴイみたいな顔つきなのである。

またまたヒット。

グッドサイズのレノックをキャッチ。

ここが、この日の宿泊キャンプである。

中はこんな感じ。

 

ガイドリーダーの奥さんが食事を作ってくれるために、
ここまで歩いて同行してくれました。

蒔きストーブで調理し、暖を取る。

ここでの生活では蒔きストーブは

必需品なのである。

ログハウスの隙間には全て苔が詰め込まれている。

正式なログハウスの隙間の埋め方はこうでなくっちゃ。

豊かな自然がないと出来ない芸当なのである。

ボートのキャプテンが我々が釣りをしている間に、
もう一度ベースキャンプまで歩いて戻り、
馬を2頭連れてきた。

この馬にボートやら荷物やらを帰りに運んでもらうのである。

凄いシステムなのである。

キャンプの夜、
運が悪いことに一晩中すさまじい雨が降っていた…

3日目使用タックル

ロッド スミス  マグナムハスキーKOZ  MH-69H/KOZ
リール シマノ カルカッタコンクエスト300
ライン モーリス アバニ GTマックス  7号(90lb)
リーダー モーリス ナイロンショックリーダー 90lb
スプリットリング デコイ   ミディアムクラス#6
ルアー ガンクラフト ジョインテッドクロウ
ハリ (フロント)デコイ ソルトウォーターBIG#4/0 (リア)#3/0
偏光グラス ZEALネオキールフレーム+TALEXアクションコパーレンズ