エクアドル (2005/01/05〜)

エクアドルへアマゾンジャングルフィッシングに

行ってきました。


というのも前回(2004年)のエクアドル釣行で
あと一歩までという所で釣り上げる事のできなかった
ピラルクーをどうしても釣り上げたい為であり
よく聞く言葉で言うとリベンジのためである。


経済的にはシャレにならんどころじゃない程の出費
(1人分だけでなくカメラマンの分も2回、
つまり2人分×2回分であるため
それはそれは恐ろしい金額をつぎ込んでしまった。)

がかさんでしまった事もあり
今度こそ少しのぬかりもあってはいけないため、
前回全ての魚を消えさせてしまった雨(水位)が乾期のため
最も適量で絞りやすくなるシーズンであると

聞いたこの1月に的を絞り行ってきたのであった。

………
ここからが悪夢の始まりであった。

前回もあまりものインパクトを感じたため
ホームページに登場してもらった

ショージブッシュ像。


今回はなんと荷物番をさせられている所に

遭遇してしまったため
思わずシャッターを切ってしまった。

と浮かれているのはここまで、
実は今回飛行機がヒューストンに到着するのが
少し遅れてしまったのもあるが
乗り継ぎがうまくいかず、ヒューストンで

余分に1泊してから南米に飛ばなければ

いけないようなスケジュールに
強制変更となってしまった。


結局トータルで言うと2日間旅程が延びたのであるが
やはり恐るべし南米の旅である。


時間や金銭のゆとりをかなり持って行くべしなのである。

丸2日半ほど掛けようやく辿り着いた
ラゴアグリオ空港にはアイスクリーム屋さんの

屋台が出ていたのであった。

ラゴアグリオの町では道端でニワトリを売る
いかついオジちゃんがいた。

中米や南米の町は排気ガスがかなりひどい為
(車などに排気ガスの規制が全くないため)
私は常にマスクをしていたのだが
ナチュラルに鳥インフルエンザ予防にも

なっていたかもしれない。

エクアドルの蜂はなにかとナマケモノのようで
花の蜜を集める事よりも売りものなどの
人間の食べ物を集めたがるようである。

さらに車と船で7時間ほどかかり
ようやく今回我々の泊まるキャンプ地に到着したら
ニャンコちゃんが迎えに来てくれた。

水位もエエ感じで前回よりはかなり減っているのではあるが
前日より大雨が降り出し、
ものすごい勢いで水位が上昇しているらしい。
はてさてどうなる事やら。

今回我々の泊まるキャンプ地。

ルーム名はPIRANA①、つまりピラニア1号である。
なんてカッコイイ名前の部屋なんであろうか。

エクアドル4日目

翌日よりようやくフィッシングスタート。
日本を出て早4日目である。


とりあえずずーっとピラルクー狙いをしているのであるが
ほんの合間にトクナレ(ピーコックバス)などを狙ってみる。
(その合間フィッシングを中心に紹介していきます。)

トクナレ(ピーコックバス)はバスとは

比べものにならない程の
力強さとスピードを持ったファイターである。


ほんまおもろい。

ネーミングも機能も素晴しすぎるルアー

Trairao(タライロン)で
キャッチしたビッグサイズの

トクナレ(ピーコックバス)。

ピラルクー釣りをしているとそのキバにより
リーダーやラインに傷をつけてしまうため
少々うっとうしい存在になるカショーロも
狙って釣るとそこそこグッドファイターである。
(ビジュアルは最高)

残念ながらルアーがプリントでは

チョン切られてしまっているが
ポップマックスでキャッチした

グッドサイズのトクナレ(ピーコックバス)。

タライロンでキャッチした黒いピラニア

今回もラパラボコボコにしよう運動をしてみた。
ラパラF13でキャッチしたビッグサイズの
トクナレ(ピーコックバス)はミニモンスタージャックで
バセドゥー楠本がキャッチしたトクナレ(ピーコックバス)と
ダブルキャッチであった。

こうやって見るとライトタックルの

釣りばっかりしているように見えるが
実は昼食時や移動の時間を

使いちょろっとやっているのである。


これはシーバッドでキャッチした
まあまあのトクナレ(ピーコックバス)。

ジャーン!!


もうじき発売されるサウスタイムスオリジナル
コブラツイスト(ケロタイプ)でキャッチした
ビッグサイズのトクナレ(ピーコックバス)。
らくらく60オーバーである。

サウスタイムスオリジナル 

コブラツイストでキャッチしたピラニア。


こんなんも釣れるんやねぇー。

ラパラをボコボコにするなかなかエライやつ
カショーロもいっぱい釣れた。

ガイドが教えてくれたアナコンダの

ネスト(巣)にも
ちょろっと侵入してみた。

キャッチした写真はこんな感じである。
大体3mくらいの個体であろうか。

ウルムで赤いピラニアが釣れた。

またもやシーバットでビッグサイズの

トクナレ(ピーコックバス)が釣れた。

なかなかフッキングする事の難しい
ハイドロシナスガーをタライロンで

キャッチできた。


うれぴい

トリプルインパクト ジョイント120は音的にも
アピール的にもスピード的にも
トクナレ(ピーコックバス)をかなり魅了するらしい。

ポップマックスでタライロンが釣れた。

バセドゥー楠本は憧れの魚
黒いピラニアを

モンスタージャックJrでキャッチした。

デコッパチ君(大型の♂のトクナレ

(ピーコックバス))
をコブラツイスト(ケロタイプ)で

キャッチした。

バセドゥー楠本も大型のトクナレ(ピーコックバス)を
ロングAでキャッチした。

ちょっとデコッパチ君もコブラツイストで釣れた。


おめめが赤くて綺麗である。
美しい魚体である。

コブラツイストでキャッチした

大きめのタライロン。

タライロンでキャッチした

大型のトクナレ(ピーコックバス)

ついにやりました。


タライロンでキャッチしたビッグサイズのタライロン。
IMAKATSUのタライロンはアマゾンの釣りでは
なくてはならないルアーだと思う。

撮影のためボカグリップを使わず
ハンドランディングもしてみた。


アマゾンの魚はかなり力強く暴れまくるうえ歯が鋭いので
ダブルフックが1つしか付いていない

コブラツイストを使用していたからこそ
ハンドランディングができたが、
タンデムフックが付いているルアーなどでは

絶対にオススメできない。


というよりもボカグリップは必需品だと思う。


まだまだ釣りのシステムが完成しきっていない

エクアドル釣行では
ランディングが1番の問題であり
1番のキモなのである。

コブラツイストでキャッチした
ビッグサイズのトクナレ(ピーコックバス)
この魚は”音””スピード”に対してかなりシビアに
反応、無反応がハッキリするのでおもしろい。

昼ごはんは大体こんな感じである。

なんとローカルの漁師はパイチェ(ピラルクー)を
モリで突いてキャッチしていた。
なんと素晴しい光景なのであろうか。

お願いしてウロコをもらった。


ヤッホー

エクアドルと言えばやはりエクアドルバナナでしょう。

スポーニングとウルトラ大雨に悩まされ続けたが、
ようやくピラルクー(パイチェ)をかける事ができた。

かけてしまえば体長(2m50cmほど)
体重(70~80kg)のわりには余り引く方ではないが
とにかく瞬発力とジャンプ、エラ洗い、テールウォークを
繰り返すファイトには骨が折れてしまう。


しかもどの魚も完全にスポーニング(産卵)に意識の全てが

いってしまっている為
バイトも軽く舐めるかのようなショーットバイトで
ガッチリと喰ってこない。


つまり掛かりが悪いのである。

結局この後、うまくギャフをかける事が

できずバラしてしまった。


手の届く距離で何度も何度もランディングミス

したあげくのバラしである。


しかもビデオ撮影中でもあり、悔しくないわけがない。


正直キングサーモンや大型のロウニンアジを

すくえる様な、大型のネットで網の部分が

もっと深いランディングネットさえあれば
完全にキャッチできていた魚が何匹かいたため
その悔しさは尋常なものではない。

次のバイトではガッチリとかける事ができたが
ジャンプもしないし何かがおかしかった…

模様も何かおかしい…

 

無事ギャフがかかった。

無事ギャフがかかった。
思わず私の右手もギャフにのびている。

何だこの口は。
この魚の正体は一体なんなんだー。


K-TEN170がガッポリと呑み込まれている。
ピラルクーもこんなかかり方をすればなー。

その魚の名はタイガーシャベルノーズキャットフィッシュ

(ピンタジージョ)でした。


熱帯魚小僧だった私はこの魚もヤバイぐらいの
憧れの魚であった。

外道とはいえ私的には
”あの”タイガーシャベルノーズキャットフィッシュ
(ピンタジージョ)
のこのサイズである。ちょっと嬉しい。


凄い事をやってしまったのである。

横位置でパチリ。

ホンマにシャベルのような顔(鼻?)を

してはりますなー。

名残惜しい。

リリース。

アメリカの各地で大洪水を起こすほど

雨が降ったようであるが、
ジェット気流から程近いここエクアドルでも
ウンザリするほど雨が夜の間は

毎日ほぼずーっと大雨が降り続いて
日中も1日に何度かは森の中に

避難しなければいけないほどの
大雨、大雷に見舞われた。


おかげで前回
「こんなに雨が降って水位が上がってしまったら
パイチェ(ピラルクー)は森の奥へ消えてしまう」と

言われ言葉どおり1匹もピラルクーが

いなくなってしまった水位まで
3日ほどで一気に上がってしまった。


全くもって自然にはかなわないものである。

あー頭が痛い。
あー胃が痛い。

待機中の風景の図。

 

ガイドのウンベルトともう1人のガイド
1つのポンチョで仲良しの図である。

大雨にくさりながらやる事がなく
ラバージグでトクナレでも釣れないものかと投げてみた。


そのラバージグになんと小型ではあるが
ピラルクー(パイチェ)が喰ってきた。


狙っていた釣り方やサイズではなかったが、この1匹は嬉しくてたまらない。


経済力的にも行動力的にもそして、
”ピラルクーを釣りたい”と言う強い思いまでも、
”ランディング”という大きな壁に跳ね返され、
そして大雨による急激な水位の上昇、
古代魚だからこその、一斉タイミングでスポーニングに
スイッチが入ってしまった事により
完全に食性が無くなってしまった事。(1月の新月は危険)


そんな中で釣る事の出来た1匹である。
嬉しくないわけが無い。

そして菊元さんには適当な言葉が見つからないほど
感謝の気持ちでいっぱいである。

太古の魚を象徴するような口まわり、目
そして顔つきにしばし見とれてしまう。

そしてこのウロコ
寒イボが出るほどの感動である。

確かに小型ではある。129cm。


何年も何年も憧れ続け、数百万円かけ
ようやくキャッチする事ができた1匹のピラルクー。


その重さをしっかり抱きしめる事で私の血骨となり魂となるのである。

この顔面、全くもってイカツすぎるのである。

そしてリリース。

使用タックル

ロッド スミス  ストラテジーツアラー STC-67PT
リール シマノ カルカッタコンクエスト200DC
ライン モーリス アバニ 10 × 10J マックスパワー 60lb
ルアー エバーグリーン   ブッシュストライカー 1/2oz
トレーラー フィッシュアロー   モンスタージャック  スペアテイル

夜は夜で毎晩エサ釣りによる夜釣りをしてました。


エサはタライロンの輪切りを使用していたが
なんとガイドのウンベルトはナタで寝ている

タライロンの頭をしばくという
シンプルな捕獲方法であった。


いわゆるナタでココである。

 

まずエサ釣りでキャッチしたのは淡水エイ。
ナマズ狙いのためガクッである。

バセドゥー楠本がメガトン級の魚をかけた。
オオナマズなのか???


バセドゥー楠本のデコからは何か

ビームみたいなものが出てるぞ~。

なんと!!メガトン級のエラ洗いが

船の真横で起った。

ウンベルトがギャフを

川に落としてしまったり、
ボカグリップが唇に届かないわで、
てんやわんや、さんざんランディングに

手こずったあげく
船にあげる事ができたのはなんと
2mオーバー、70kgオーバーの

パイチェ(ピラルクー)であった。

デカイ。羨ましい。
エエ顔してはりますなあー。
どっちが??

次は私にあたった。
しかしあがってきたのはこれですわー。
(淡水エイ)

最後にバルバートキャットが釣れた。
私はナマズ系が好きなのでちょっと嬉しい。

使用タックル

ロッド スミス  マグナムハスキーMH-69SH
リール シマノ カルカッタコンクエスト400
ライン モーリス アバニGTマックスパワー 90lb

釣行後記

2回のエクアドル釣行はアピス社より発売している
私のシリーズDVD”LEGEND”の第4作目でご覧いただけます。

ヨーロッパオオナマズやカムールチーをおり混ぜた
ものすごいDVDです。

DVD「LEGEND4 雷魚伝説2」    3990円(税込)

 

【主な対象魚】ライギョ、ピラルク、ピーコックバス、ピラニア
【制作】アピス
【収録時間】124分

 

Yahoo!ショップ「KOZ Choice」にて好評販売中!!