PNG【LEGEND8 パプアンバス伝説】-2008

パプアニューギニアへ行ってきました。

今回のPNG(パプアニューギニア)への釣行は
私のシリーズDVDである「LEGEND」の撮影での釣行であった。
つまりPNG伝説である。
気合いブリブリ入れまくりで出発したのである。

色々すったもんだでPNGの首都である

ポートモレスビーに到着し、
無事に入国を果たした我々は、
わずかな乗り継ぎ時間を無事クリアし、
まずは、国内線でニューブリテン島にある

ホスキンスへの移動となっている。

この飛行機での移動でした。

ホスキンス空港に到着した我々は、

3~4時間ほど車で移動し、
さらにこのボートで4時間ほど移動し、
最初のフィッシングキャンプまでの移動となった。

途中、このようなボルケーノ(火山)などの

美しい風景が広がり続けるので、
楽しく快適な船旅をすることができました。

そして時折、このようなローカルの村もあり、
なんかとっても面白い、雰囲気で

ボルテージがあがっていくのであった。

そしてようやく最初の目的地であるバイヤロッジに到着。

車も通らないこんな秘境中の秘境といえるエリアに
このような素晴らしいフィッシングロッジが存在した事に、
私は心から感動したのであった。

桟橋からロッジへ続く道のりも

とても綺麗に掃除されており、
なんとも気持ちのいい施設なのであった。

バイヤロッジは驚くほど

くつろげる空間であった。

アングラーがとても安らげる

空間なのであった。

食事もビュッフェあり、コース有りで味も

ボリュームも申し分なしでした。

また、野菜がいっぱい食べれるのも

メッチャ嬉しいのである。

昼食も早々に済ませ、
短時間ではあるがいきなり

出撃させてもらう事となった。

 

ボートを操るのは
このフィッシングロッジなどの

オーナーであるリカルド氏であった。

そしてこのロケツアーを企画し、

一緒に出演する事となった
オーストラリアのフィッシングサービス
”AUSTRALIAN ANGLING”の

スティーブン氏

そして今フィッシングブームが熱いロシアから
バイヤフィッシングロッジに釣りに来ていた
タチアナさんも何故か同船していた。

 

移動中、バックトローリングしていたタチアナさんが

スマガツオをキャッチ。

エネルギッシュさ溢れるポーズでハイ。

パチリ。

この日はこれくらいのスマガツオを

何匹か釣った所で終了となった。

夕食を食べているとかなり興味深い昆虫が飛んできた。

おそらくカメムシの一種である。
PNGは昆虫の宝庫でもある。

PNG2日目

明けて翌日、海から見たバイヤフィッシングロッジ。

自然との調和、快適さが共有する素晴らしい
フィッシングロッジなのである。

そしてこの日はいよいよパプアンバスへのトライ。

こんな美しいフィールドで釣りが出来るのである。

わくわく、ドキドキなのである。

こういう立木1本1本がパプアンバスのストラクチャーなのであるが・・・

この時オーナーから悲しいお知らせが・・・
「パプアンバスは水が濁ってしまうと全く口を使わなくなる。
つまり、釣れなくなるのである。


それを見越して乾季入った日程で企画したのだが、
今年は本来雨季である2月3月に全く雨が降らずに
雨季が明けるであろう4月に雨が降り続けている」
なのだそうだ。

今年もまたもや異常気象なのである。

PNGもまた異常気象なのである。

と、言うことでめっちゃ楽しみにしていた

川でのパプアンバスフィッシングは
一瞬で見切りをつけ、海に出る事となった。

 

河口部の立木でサラナをキャストしていた

スティーブン氏が掛けた。

あがってきたのはミナミギンガメアジでした。

その後、海でもあまり思わしい

バイトも無かったので、
大幅に移動し、本命と思われる川まで

移動する事となった。

しかしながらこの川は大量に

降った雨の為に、
どうしようもなく巨大な倒木が

倒れ込んでしまっており、
川はせき止められてしまっていた。
つまり河口から上流部へあがる事が不可能と

なってしまっているのであった。

いやはや、アンラッキーな事は重なるんである。

その船を通せんぼしてしまった倒木に
撮影を見学に来ていたリカルド氏の娘さんたちが

登って遊び始めたのでパチリ。

あまりにも反応が悪かった為、

バッグトローリングする事となった。

ようやくスティーブン氏にヒット。

 

かなりデカそうである。

ようやくパプアンバスと対面する事が出来た。

めっちゃイカつくてカッコイイ魚なのである。

デカイ。

15lbのパプアンバスであった。

めっちゃ羨ましいのである。

パプアンバスを求め、ジャングルの中をさまよう。

一発私のキャストした飛っ子69に
かなりデカそうなパプアンバスが出たが、
意味不明の高切れの為にラインブレイクによるバラしがあったのみで、
全然、パプアンバスの反応が無い。
他の魚の反応も無い。

濁ってしまうと、こうも状況が悪いものなのである。

シビアなポイントにもキャストを繰り返すが、

ダメなのである・・・

PNG3日目

明けて翌日。

この日はフィッシングロッジの近くにある

ローカルの村を訪問してみました。

 

 

水呑み場でブタが水浴びしてました。

のどかなのである。

この村の人が暮らすお家はこんな感じ。

村の小学校にも訪問してみました。

カメラを向けると、
みんなのテンションはいきなり上がってしまいました。

 

みんなとっても元気なのである。

笑顔がめっちゃ素敵やん。

みんないつまでも元気良く

手を振っていました。

こういう出会いがたまらなく嬉しいのである。

海辺には漁に出る為の船がスタンバっていた。

この村の男たちは海で獲物を

獲ってくるのが仕事なのである。

海を見つめる老人。
今までたくさんの獲物を海から

この村に持ち帰ってきたに違いない。

めっちゃ画になるのである。

我々はバイヤフィッシングロッジでの釣行を終え、
次の目的地であるロングレンジフィッシングツアーの船が

出発する港近くのホテルへ移動した。

このホテルもリカルド氏の経営するホテルなのである。

とりあえずここでも前夜祭と称した宴会が始まった。

PNG4日目

明けて翌日。

いよいよ出港なのである。


この船がマザーボートなのであった。


マザーボートで生活し、
クルーザーやオープンデッキのボートで釣りをしようという
実に素晴らしい企画なのであった。

しかも、ここから30時間ほど移動し、

アングラーが誰も入った事無い、
前人未踏のエリアに挑戦するのである。

ワクワクなのである。

我々の部屋のエアコンが何かおかしい。

船旅を始めて2日目の時に確認してみると、
エアコンの送風口の中が半端なくカッチカチに凍っていたのである。

 

こんなエアコン見たこと無いのである。

カッチカチやで。

前人未踏のエリアでフィッシングスタート。

しかし何故か釣れるのは

キバキバ系な魚ばかりなのである。

そして2~3時間釣りをすれば

マザーボートに戻って食事をするのが
今回の釣りのスタイルなのであった。

食事はかなりイイ感じなのである。

スティーブン氏がキャッチしたワフー。

スティーブン氏がジギングでキャッチした

バラフエダイ。

私が飛っ子169でキャッチしたバラフエダイ。

バックトローリングでスティーブン氏が

キャッチしたイソマグロ。

そしてマザーボートへ帰り、

寝たり食事したりするのである。

4日目使用タックル

ロッド スミス  WRC-HⅡBロケット(プロト)
リール シマノ 08ステラSW18000H
ライン モーリス アバニ GTマックスパワー  12号(170lb)レッド
リーダー モーリス ナイロンリーダー 170lb + 300lb

連結 YO-ZURI  4号ダブルスリーブ
スプリットリング デコイ   ヘビークラス#11(300lb)
ルアー ハンマーヘッド  飛っこ169
ハリ デコイ GTスペシャル#8/0
偏光グラス ZEALクロマフレーム+TALEXエアリーグリーンレンズ

PNG5日目

次の出港ではかなりキハダマグロを

キャッチする事が出来た。

まずはしゃくれDVでグッドサイズの

キハダマグロをキャッチ。

連続ヒット。

キハダマグロの黄色のラインは

とってもキレイなのである。

ちょっとサイズダウン。

でも片手で持つのはとっても重いのである。

このエリアはかなりブラックマーリンが

潜むポイントらしく、
今回の出撃はトローリングで

トライしようという事になった。

30lbのライトタックルで流していた

ルアーにセイルフィッシュがヒット。

しかし、このセイルフィッシュは

タチアナさんの順番であった為、
タチアナさんがキャッチしたものである。

タチアナさんおめでとうございます。

私がトローリングで釣ったのは

やっぱりブルブル君でした。

「ダブルで持ってポーズして。」

というリクエストに答えて、
にっこりパチリ。

キハダマグロが重過ぎて私の腕もブルブル君でした。

一発、デカいタコベイトにヒットしたのだが、
リーダーを咬み切られあえなくラインブレイク。

おそらく、キバキバ系の魚がリーダーを

噛み切ったに違いない。

5日目使用タックル

ロッド スミス  KOMODODRAGON
リール シマノ 08ステラSW10000XG
ライン モーリス アバニ GTマックスパワー  10号(130lb)
リーダー モーリス ナイロンリーダー 170lb + 300lb

連結 YO-ZURI  4号ダブルスリーブ
スプリットリング デコイ   ヘビークラス#11(300lb)
ルアー ハンマーヘッド  しゃくれDV ピンクローター
ハリ デコイ GTスペシャル#7/0
偏光グラス ZEALクロマフレーム+TALEXエアリーグリーンレンズ

PNG6日目

次の出港はジギングをする事になった。

まずは、ブラックトレバリー(クロヒラアジ)を

キャッチ。

スティーブン氏がかけた。

かなりデカそうである。

30分ほどファイトし、もう少しで獲れそうだったが、
残念ながらリーダーブレイクによりバレてしまった。

おそらく、かなり大型のイソマグロであった。
非常に残念である。

この後、私にも何度も大型のイソマグロがヒットするのだが、
サメに邪魔をされてキャッチする事が出来なかった。

かなり大幅に場所を移動し、
GTゲームにトライする事となった。

まずは、スティーブン氏がキャッチ。

続いて私もキャッチ。

20kgくらいでしょうか?
しゃくれ サンスイオリジナルカラーでの

キャッチでした。

みんなこれ位のサイズのGTを何匹かキャッチし、
オフショアでの釣りは終了となりました。

ロケの為、あまり写真を撮ることは出来ませんでしたが、
かなりの数の魚をキャッチする事が出来ました。

6日目使用タックル

ロッド スミス  KOMODODRAGON
リール シマノ 08ステラSW10000XG
ライン モーリス アバニ GTマックスパワー  10号(130lb)
リーダー モーリス ナイロンリーダー 170lb + 300lb

連結 YO-ZURI  4号ダブルスリーブ
スプリットリング デコイ   ヘビークラス#11(300lb)
ルアー ハンマーヘッド  しゃくれ(サンスイオリジナルカラー)
ハリ デコイ GTスペシャル#7/0
偏光グラス ZEALクロマフレーム+TALEXエアリーグリーンレンズ

PNG7日目

そして、最後のパプアンバスフィッシングに

トライするチャンスがやってきました。

どうしてもパプアンバスをキャッチしたくて

今回のロケに来たのである。

しかし、やはり毎日どしゃ降りの雨が続いており、
水のコンディションは最悪なのである。

とてつもない大雨である。

川は泥の濁流なのである。

 

しかしこんな幻想的なジャングルで

釣りが出来る事が、
本当に幸せなのである。

この何気に生えている植物は、なんと

中華料理でよく出てくる、
空芯菜なのである。

 

この空芯菜もまた、釣りのポイントとしては1級で
凄くいいストラクチャーとなっているのである。 

空芯菜のジャングルの中に船を留め、
エビをつけた仕掛けを落として、
地元の漁師がパプアンバスをキャッチしていた。

この1週間で釣れたパプアンバスはこの1匹だけらしい。

しかしながら、この1匹のパプアンバスが
私にとても大きな勇気を与えてくれた。

やったりましたーーー。

最後のチャンスでようやくパプアンバスを

キャッチする事が出来ました。
しかも、40lbのパプアンバスである。

伝説完成なのである。

みんなありがとう。

この1匹がずっと釣りたかったのである。

何もかもが報われた1匹なのである。

この感動を味わえる人生を歩んで

これた事に感謝したい。

7日目使用タックル

ロッド スミス  GTK-70JP
リール シマノ 08ステラSW8000XG
ライン モーリス アバニジギング10 × 10 マックスパワー  6号
リーダー モーリス ナイロンリーダー 100lb

スプリットリング デコイ   クラス#9(200lb)
ルアー ハンマーヘッド  飛っ子69
ハリ デコイ SW#5/0
偏光グラス ZEALライガーゼブラフレーム+TALEXイーズグリーンレンズ

DVD 「LEGEND8 パプアンバス伝説」     3990円(税込)

 

【主な対象魚】パプアンバス、ロウニンアジ、バラクーダ、キハダマグロ …etc
【制作】アピス
【収録時間】100分

Yahoo!ショップ「KOZ Choice」にて好評販売中!!

そして最後の晩餐。

みんなそれぞれハッピーであった。

もちろん私もハッピーであった。


私達は翌朝、日本に帰る予定であった。

その筈であった。

しかーーーし。

翌朝、事件はおきてしまったのであった。

 

何と、国際線が飛ぶポートモレスビーまでに

向かう国内線が
フライトキャンセルになってしまい、
我々は、ニューブリテン島から脱出する事が

不可能となってしまったのである。

しかも、PNGから日本へ飛ぶ飛行機は

週1便しか飛ばないのである。

しかも、次の国内線はいつ飛ぶか

わからない位の勢いであった。

かなり、フラフラである。

ここから交渉のオニ大久保が本領を発揮し、
ニューギニア航空の空港職員と

オニの交渉を開始するのであった。

交渉に疲れた私を癒してくれるかのように、
アカメアマガエルが我々の部屋の前にピヨ~~ンと

跳んできてくれたので1枚パチリしてみました。


その後、ニューギニア航空の一番エライ職員と何度も交渉の末、
ようやく翌日ポートモレスビーに向かう飛行機に
最優先に搭乗させて貰える確約を得たのであった。

とりあえず、一安心である。

日本に帰れなくなった私とコンニャクセンセイ松本氏を
リカルド氏一家が自宅でのディナーに招待してくれた。

とても有意義なディナーとなった。

はれてこの国内線に乗り、ポートモレスビーまでは

帰れることとなった。

第一関門クリアである。

が、しかし・・・

ポートモレスビーに到着してみると、
その先オーストラリア経由で帰れるはずの

チケットがニセモノである事が判明した。


何と恐るべし、ニューギニア航空。

ウソみたいな本当の話なのである。

かくして私はポートモレスビーでも
ニューギニア航空の職員を相手に
オニバトルを演じるハメとなってしまったのである。

3時間に及ぶバトルの末、
ようやくケアンズ行きのニューギニア航空の

チケットを手に入れ、
翌日のジェットスター便での日本へ帰る

チケットを手に入れた私は
とりあえずわけのわからないポーズでパチリしてみた。


しかし・・・

ここケアンズでもおそろしくかなり

すったもんだがあった。

恐るべし、ニューギニア航空なのである。


ケアンズでもかなり交渉のオニと化していた私は、
本当に心身ともクタクタになってしまっていた。

しかし、交渉のかいあって何とか無事に日本に帰れる

飛行機に搭乗することが出来た。


が、しかし・・・

世の中悪いことばかりではないもんである。

たまたま私の交渉をしていた時に近くを通りかかった

日本人キャビンアテンダントが

我々の不運を哀れに思ってくれ、
機長に直談判してくれて、とてもラッキーな事に
飛んでる最中にビジネスクラスに移動させてくれた。

むっちゃラッキーである。

めっちゃユッタリである。


頑張ったかいがあったのである。

終わりよければ全てヨシなのである。